忘れながら生きてる

観劇や読書の備忘録。基本ネタバレ全開。敬称略でごめんね。

2011-01-01から1年間の記事一覧

こゆび侍『うつくしい世界』

「うつくしい世界」ということは きっと美しくない世界を描くのだろうと まずタイトルを聞いたときにそう感じて、 その予測はなかなかに的を射ていたが、 しかし結局最後には美しい世界を想わせてもらった。ファンタジーを描く責任、というのに真摯だなぁと…

『日本の問題【学生版】』チームA

動物電気『タッパー!〜男の器〜』

非常に笑わせていただきました。 芝居観て笑いすぎて声枯れたとか、なかなかない経験。 最前列桟敷席で見ていましたので、もう飛び散る汗が!冒頭、身体を張った「本編とは何の関係も無いコント」からはじまり 全体的に身体を張った、意味の無い、コメディチ…

『ポスターを貼って生きてきた』

ポスターを貼って生きてきた。 就職せず何も考えない作戦で人に馬鹿にされても平気で生きていく論作者: 笹目浩之出版社/メーカー: パルコ発売日: 2010/10/28メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見る演劇関係で手に取った一冊。 時…

楽園王『仮病ガール』

楽園王20周年記念二作連続公演その二、らしい。 初めて楽園王の長編というか本公演を見たわけだが 作・演出の長堀博士の言葉が音楽的にも文学的にも非常に美しく また、主演の大畑麻衣子の好演により世界観にぐいぐいと引き込まれていった。 句読点ずらしと…

原田宗典『彼の人生の場合と彼女の人生の場合』

彼の人生の場合と彼女の人生の場合 (文芸シリーズ)作者: 原田宗典出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るふと立ち寄った図書館で戯曲でも読むかと思い 原田宗典だからと手に取った一冊。 読み始めて気…

『日本の問題』チームA

小劇場版『日本の問題』と銘打たれた、全8劇団が参加した公演。 残念ながら日程の都合がつかずAチームしか拝見できなかった。当パンどっか行っちゃったのでそれぞれのタイトルは後で付記します。経済とH 一言で言ってしまえば面白くなかった。 それは問題…

イキウメ『太陽』

久々にシンプルなタイトルできたなぁと思いつつ。 青山円形劇場はあまり好きではないのだが、 それでも入り込んで観られるだけの引力があった。大窪人衛の役は当初窪田道聡だったのではなかろうか、と邪推。 それでも大窪人衛も見事な熱演だった。 やっぱり…

東京原子核クラブ (ハヤカワ演劇文庫 16)/マキノ ノゾミ

マキノノゾミ (1) 東京原子核クラブ (ハヤカワ演劇文庫 16)/マキノ ノゾミ ¥840 Amazon.co.jp マキノノゾミの優しい視線。 この人の作品が愛される理由がわかった気がする。 日常を丁寧に切り取ることが、時に"異常"への痛烈なアンチテーゼとなる。 喜びや…