忘れながら生きてる

観劇や読書の備忘録。基本ネタバレ全開。敬称略でごめんね。

劇団チャリT企画『1995』

Twitterで呟いたものの再録になります】

うーん。劇団チャリT企画、初見だったけど期待しすぎたかしら。
内輪ネタ、キかないメタ構造、あざとすぎて耳障りなキーワード。
意味の通じない出ハケがあったり
(下に用事があったはずが喋るだけ喋って上ハケとか)
装置もチャチいけど効果的に使われるのかと思ったらチャチいだけだったし。
まず世界を断絶する鉄門がペラッペラなのに音だけ重厚。違和感。
外が騒がしくしてるのにドアを開けても変わらない音量。
普段音響なんて気にしないのにすごく違和感があった。
入れ子構造の演出?とおもったけど、サークルシーンは回想だものね。

新人の子たちがガチで下手で、見ててツラかった。
劇中劇チームは安心して観れたけど、それまでがしんどくて。
あと「あるある・あったあったネタ」は引っ張りすぎて鬱陶しさが。
劇中劇の中で絶賛されてた劇中劇中劇「考えさせられる芝居」
どうせならそっちが観たかったな。

期待値が高かったから、気になった点ばかり挙げちゃう。
自分の中でためときたくないのね。
同じ社会派なら(もう既に比べられてるかもしれないけど)笑の内閣とかの方が、
エンタメとしても問題提起としても数枚上手だった。
ブルの『1995』も観て、比べてみたかったな。あちらは行けなかった。

色々言ってしまったけど、エピローグ前の実世界線エピローグ、
芦原氏の戻ってきた瞬間のあの表情。
あの表情だけで3500円のモトは取れた。
役者さんの魅力ってそういうものね。
あれ?本当は別の役者さん目当てで行ったんだったけどなー(笑)

【追記】
開演前の「テロが起きた場合は……」のブラックジョーク、あれは好きだった。
フランスのテロにかこつけた時事ネタ。
これで開演前の期待値ちょっと上がったんだけどな。