忘れながら生きてる

観劇や読書の備忘録。基本ネタバレ全開。敬称略でごめんね。

ハイ!ミラクルズ

……う~ん。


↓以下ネタバレ


去年の私なら手放しで喜べたんでしょうが、最近目が肥えてしまって。
まず最近観た二つの芝居とちょっとかぶりすぎてた。
冴えない40代の三人の男が奔走する話というのが、劇団サードクォーターのと。
一人の歌って踊れる元アイドルが逆ハー状態、
結局最後はみんなで歌って踊るというのが、恐竜と隣人のポルカと。
まぁどちらも今回の方が全然役者の実力・好み的に上だったと思いますが。
でも、ダンスが全体的にキレがない。
最初は年取った虚しさの演出かと思ったけどそうでもなさそうだし。
みんないい役者なのに、全体的にミスも多かった気が。
マエケンも所々噛みさえしなければ本当にすごい役者さんだったのになぁ。
深沢さんと同じところにカテゴライズされる気がします。
ああいう女形(って言うのかこれも?)好きです。
ナンノが思っくそセリフ間違えたのはまぁいいです。可愛いので。笑


犯さん哉のような完全ナンセンス芝居かといえばそうでもなく。
まぁよっぽど昇華されてない限りは主題があるほうが好きなのでそこはいいんですが
なんというか繋がるまでがちょっとわかりにくかった。
あのアマゾンのカナガワケンミンは何だったんだろう?
何かの比喩というわけでもなさそうだし…。
"お疲れ様"っていう存在はよかったけど、アイドル贔屓感がちょっとあったのが残念。
しかしあんだけ引き延ばしても完璧とは、ナンノ恐るべし。笑
なんか全体的に最近のサラNEOっぽくもあったなぁ。


酒井敏也はすごかった。本当に高校生に見えた。あの髮なのに。笑
峯村さんも初めて観たけど素敵ですね。間の取り方が素敵。
つぶ餡とこし餡をわける作業は、Love3R36の"小平"で井之上さんがやってた
プラスのネジとマイナスのネジをわける作業を思い出しましたw
光石研はいい男ですね。生で観てますます惚れました。低音ボイスも心地いい!
光石さんならアリ。40過ぎでも全然アリ。


純情=吐瀉物はワロタw
まさかあれがやりたいがために円形劇場で!?笑
そして最後にツッコミ。70点なら"サカサマ"は30点じゃないのかしらん?
何故あえて50点にしなかったのかが気になるのです。70点満点……。ん~。
普通は満点をみんなと同じ基準にして
その中で自分がどのくらいかを考えるんじゃ?
他から見て70点の暮らしでも自分の中で満点ならいいってことかしら。
言わんとしてることは何となく伝わるんだけど、なんだかしっくりこない。
そんな感じでした。


面白かった。んだけど。
青山円形劇場で6000円と考えると、ちょっと高かったかなぁ…。