忘れながら生きてる

観劇や読書の備忘録。基本ネタバレ全開。敬称略でごめんね。

M.O.P.『阿片と拳銃』

いやぁ、泣いたわぁ。


↓以下ネタバレ


M.O.P.が終わると聞いて、駆けつけてまいりました。
あ、でもまだ二回あったのね!(そりゃそうだ
ハーフプライスチケットは本当に助かりました。
素晴らしい制度!他ももっと取り入れるべきよ。
M.O.P.は知ってるようで知らない役者さん達が多かったので
逆に純粋に物語追っかけて楽しめたんでよかったと思います。


いやぁ号泣しましたね。主に守山への感情移入ですw
電話が!!電話がヤバかったんですよ!あぁそういうことか!そういうことかって!
あと「最初の五発は~」ってくだりもなんかもう本当にやるせなくて。
時代が錯誤しているから、話が進むごとにネタばらしされていって面白かったり
逆に、この後どうなるかわかっているから余計悲しかったり。
最初はどうしてヒカルがそこまで守山を愛するのかわからないまま話が進むけど
途中でネタばらしされて、しかもそれが滝口とギクシャクする理由にもなってて
そこから急にヒカルという人物、滝口という人物が人間らしく見えてきました。
すげぇな。恐るべしマキノノゾミ
というかマキノさんの長いオリジナル芝居を観たのって実は初めてかも。
笑わせようとするギャグシーンはほとんどないけど
自然な人間の自然に出てくる台詞が面白い。
そんな笑いが粋だと思います。


舞台、技術の話は……やっぱ具象舞台いいよね!(←ずっとやりたい
場転を薄明かりの中で行う演出、好きです。
一人だけ前のシーンの役者が残ってたりね。
大掛かりな舞台だと場転も時間かかるから、飽きさせない意味でも有効なのかも。
照明さん、気のせいかもだけど人物の機微を反映してた気がして素敵。
音響さんは時にクサい気もしましたが、ベタなのは好きですよ。笑
そして物語の始まりを物語の終わりにするという構成。たまんないっすね。
トーキーの演出とか活動弁士の台詞とか、本当もう最高です。そうくるか!とw


役者さんは、小市さんのカッコよさにシビれましたね。
相棒の時のイメージしか未だになかったから…。笑
素敵ないい声でした。やっぱ役者さんは生で観るべきだな。
岡森さんのラストシーンのヤクザスタイル、似合いすぎてて笑えましたw
撮影所での「主役は俺で!」なアロハさんとかも。いいよなぁ。笑
それにしても、贅沢な役者の使い方してますよね~。
と、キャスト数見て思う。笑

パンフ読んで改めて

あ、やっぱこういう構成って「新しいこと」だったのね~。
でも私は好き。すごい好き。こういうの。ギリギリついてけたし。
てかなんか扉座の話出てるし。横内さん都会っ子扱いだし。笑