忘れながら生きてる

観劇や読書の備忘録。基本ネタバレ全開。敬称略でごめんね。

15 Minutes Made vol.15

ダブルキャストや既存作品の焼き直し/縮小版が目につき 「それぞれのホンキが集った祭典」というより やっつけな印象を受けてしまった今回。 作品はどれもそれぞれ満足いったのですけどね。 ちょっぴり寂しかったな、なんて。 (劇)ヤリナゲ Mrs.fictions miz…

劇団鹿殺し5年生企画『のべつ幕なし』

敗者の幸福のあり方の物語。 主人公がもがき、苦しみ、考え そしてそれが何ひとつ伝わらないもどかしさが舞台の上で大きな熱量となっていた。終盤のアレは、彼の負う障害から考えると 心象風景/あるいは理想の幻想/あるいは 表向きのハッピーエンドと捉えた…

『箱の中身2016』

やっぱり物語は二転三転して欲しいよね。 見え方によって変わってくる真実、という構図の作品大好き。 ボブ長谷川と秋山についての関係は、もうちょっと考える……。 やっぱり見ていて、それを蓋したけど深層心理で暴れまわったのかね。ボクサーのくだりは、な…

劇団チャリT企画『1995』

【Twitterで呟いたものの再録になります】うーん。劇団チャリT企画、初見だったけど期待しすぎたかしら。 内輪ネタ、キかないメタ構造、あざとすぎて耳障りなキーワード。 意味の通じない出ハケがあったり (下に用事があったはずが喋るだけ喋って上ハケとか)…

『ブロッケンの妖怪』

ある秋の日の午後。絵本作家の打越(竹中直人)と担当編集者の黒柳(生瀬勝久)、そして、打越の放浪癖と浮気性を心配する恋人の桃(安藤聖)が、高地にある大きな湖の真ん中に浮かぶ小島を訪れていた。そこには城のような洋館が建っており、それが島の敷地…

ヒメゴト~十九歳の制服~

ヒメゴト?十九歳の制服?(1) (ビッグコミックス)作者: 峰浪りょう出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/03/29メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るネットで試し読みしたら気になってしまい 中古でも値落ちしていなかったので kindle版で購入して…

スズキさんはただ静かに暮らしたい 2

スズキさんはただ静かに暮らしたい 2 (ゼノンコミックス)作者: 佐藤洋寿出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2015/09/19メディア: コミックこの商品を含むブログを見る新刊出てた!とウキウキで購入。 (ウキウキするような話でもないけど) (というか確認し…

アガリスクエンターテイメント『ナイゲン(全国版)』

噂は気になりつつも、売れてるからこそ なんとなく観に行けなかったアガリスク。そして『ナイゲン』。 評判いいからこそ、じゃあ私が行かなくてもいいかって思ってたところはあった。 あとなんか、リア充がキラキラした作品に耐えられる気がしなくて……。笑た…

たすいち『ノンタイトル』

書くことでの昇華と発散と切実さ。 ……あと、共依存こわいね。今までも色々な劇団で何作か自叙伝的な作品は観てきたけど (鵺的『丘の上、ただひとつの家』などもそうかな) やっぱりこういうものは書き手のキャラクターが出るな、と。 漫画家を描く漫画や劇…

feblaboプロデュース『ホテル・ミラクル2』

ホテルの一室を覗き見るような作品だったのに 性的に興奮したりエロスを感じたり官能的だったというよりは 人と人とがどうにかしてすり合わせながら繫がろうとする 本能のような恋愛がしたくなる劇後感。 米内山陽子脚本の「こうかん」は 悪い意味じゃなく女…

スズキさんはただ静かに暮らしたい 1

スズキさんはただ静かに暮らしたい 1 (ゼノンコミックス)作者: 佐藤洋寿出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2015/04/20メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見る試し読みをしてみたら引き込まれたので購入。 なかなか面白い作品で、小さくガッツ…

2015年観劇録(随時追加)

2015年12月 KAKUTA『痕跡』 劇団チャリT企画『1995』 鵺的『鵺的第一短編集』 11月 アガリスクエンターテイメント『ナイゲン(全国版)』 オーストラマコンドー『チック』10月 たすいち『ノンタイトル』 日本のラジオ『ココノ イエノ シュジンハ ビョウキ デ…

2014年観劇録(思い出したら追加)

12月 『トンカツロック』 エビス駅前バー『葬式クラス2014』11月 時間堂『衝突と分裂、あるいは融合』5月 楽園王『青森県のせむし男』2月 殿様ランチ『うわつら』

劇団鹿殺し『BONE SONGS』

やっぱり鹿殺しのパワーはすごい。 そして菜月チョビは本当にパワフルで魅力的な女優だ。鹿殺しは、やっぱり結局最後の最後で救われないんだなぁ。 個人的にはエピローグなんていらないよって思ったんだけど でも、あれがなきゃ締まらないもんなぁ。チョビさ…

鵺的『幻戯』

『昆虫系【改訂版】』でドハマりしたのだけれど なかなかタイミングが合わなくて、観れなかった劇団さん。 久々に観たのだけれども、やはりすごく良かった。 こういう世界観ってすごく好き。 目の前でググッと凝縮されて押込められた人間の感情が チラチラと…

2013年観劇録(思い出したら追加)

10月 THE REDCARPETS『ママは悪魔』8月 カタルシツ『地下室の手記』3月 劇団鹿殺し『BONE SONGS』 エビス駅前バーreboot『捨てる』 ゴアゴアガールズ『俺がヤギでもその手紙だけは食えない』2月 『ウェルズロード12番地』 鵺的『幻戯』1月 『組曲虐殺』

身内うけユニット7%竹『墓場にて、竹。』

活動停止公演と聞いて。 以前A-1グランプリにて短編は観たことあったので楽しみに行った。 笑いまくりの非常によい時間をすごせたし こういうものなら何時間でも観ていられるなと思った。しかしこの手のぶっ飛んだコメディってどうやって作るのだろう。 ある…

グスコーブドリの伝記

宮沢賢治の名作が、また杉井ギザブローで映画化と聞いて。 でも正直期待はずれだったというか原作殺しだったというか デジタルアニメをわざわざスクリーンまで観に行くこともなかったかなというか えーっとそんな印象でした。全体的に繋ぎが雑で、展開が唐突…

さんすくみ 4

さんすくみ 4 (フラワーコミックスアルファ)作者: 絹田村子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/05/10メディア: コミック購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見るかわいいやつらめ! 読んでて自然に勉強になるのはありがたい。面白いしね…

ぴんとこな 1

ぴんとこな 1 (Cheeseフラワーコミックス)作者: 嶋木あこ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/02/26メディア: コミック クリック: 8回この商品を含むブログ (15件) を見るわりとフツーに少女漫画だった。 この先どう歌舞伎が絡んでくるのか。

殿様ランチ『正義について』

「柑橘系の融通の利くあの方」(劇団Twitterより)が ゲストトークの回にお邪魔してきました。 うん、セットで見れてよりおいしかったと思います。ずいぶん今までの殿ランと印象が違うなーという感じでした。 良くも悪くも、期待を裏切られたというか。 殿ラン…

授業フェスティバル 風蝕異人街/長堀博物館◎プロデュース

バジリコFバジオ『愛と平和。』

面白かったし一生懸命で素敵だったし感動もしたんだけれども あんまり好みでもなかったかなぁな印象。味わい堂々浅野千鶴の好演が印象的。 本当にいろんな表情を見せてくれる女優だ。

劇団かさぶた『殻とキミ』

非日常と日常の描き方が面白い。 やっぱり西野マコトの作品は好きだ。劇団員南雲康司がいいキャラクターを見せていた。

こゆび侍『うつくしい世界』

「うつくしい世界」ということは きっと美しくない世界を描くのだろうと まずタイトルを聞いたときにそう感じて、 その予測はなかなかに的を射ていたが、 しかし結局最後には美しい世界を想わせてもらった。ファンタジーを描く責任、というのに真摯だなぁと…

『日本の問題【学生版】』チームA

動物電気『タッパー!〜男の器〜』

非常に笑わせていただきました。 芝居観て笑いすぎて声枯れたとか、なかなかない経験。 最前列桟敷席で見ていましたので、もう飛び散る汗が!冒頭、身体を張った「本編とは何の関係も無いコント」からはじまり 全体的に身体を張った、意味の無い、コメディチ…

『ポスターを貼って生きてきた』

ポスターを貼って生きてきた。 就職せず何も考えない作戦で人に馬鹿にされても平気で生きていく論作者: 笹目浩之出版社/メーカー: パルコ発売日: 2010/10/28メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見る演劇関係で手に取った一冊。 時…

楽園王『仮病ガール』

楽園王20周年記念二作連続公演その二、らしい。 初めて楽園王の長編というか本公演を見たわけだが 作・演出の長堀博士の言葉が音楽的にも文学的にも非常に美しく また、主演の大畑麻衣子の好演により世界観にぐいぐいと引き込まれていった。 句読点ずらしと…

原田宗典『彼の人生の場合と彼女の人生の場合』

彼の人生の場合と彼女の人生の場合 (文芸シリーズ)作者: 原田宗典出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るふと立ち寄った図書館で戯曲でも読むかと思い 原田宗典だからと手に取った一冊。 読み始めて気…